日本株 食料品

【JT2914】日本たばこ産業の株価を考察。高配当で株主優待もあり。タバコ増税後に注目です。

こんな方におすすめ

  • 食料品業界について知りたい人
  • JTについて知りたい人
  • JTの株は買いか?と思っている人

この記事を書いている『たぐと』の紹介

  • 投資開始は2018年の積立NISAから開始
  • 2019年FXを始め、テクニカル分析を勉強
  • 2020年にはいり、米国ETF、日本株投資も始める
  • 投資スタイルはファンダメンタルとテクニカル分析で割安株を狙う

なるべくかみ砕いて解説していこうと思います。

よろしくお願いします(^^)

動画でご覧になりたい方は、コチラをどうぞ(^^)

2020年10月1日から、たばこ増税に伴い小売価格が改訂されます。

JT株は最近少しだけ購入していましたが、売却してしまいました。

高配当銘柄として名を連ねるJTですが、今後の株価や、配当がどうなっていくのか気になっている人も多いと思います。

JTは食料品業界に属しています。

昨年の食料品業界の売上高TOP10は下記の通りです。

バフェット・コードより引用

JTの2019年の売上高は、約2兆1756億円で、第1位でした。

JTは、他社と比べて営業利益率や、配当利回りが高いのが特徴です。

今後の株価や配当金がどうなっていくのか気になっている方もいると思うので、参考にしてみてください(^^)

注意ポイント

当ブログでは、個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m

JT【日本たばこ産業】企業分析

ホームページより引用

JTの企業概要

企業概要

  • 世界4位のタバコ販売会社
  • 前身は日本専売公社
  • たばこ事業を中核に医療、食品事業も営む
  • 2020年6月時点で株式の37%程を財務大臣(国)が保有
  • 食品の『テーブルマーク』、鳥居薬品【4551】を傘下に持つ
  • 2015年飲料事業から撤退
  • 2017年電子たばこ『プルームテック』発売

ちなみに、JTよりも上位と言われている、タバコ販売会社は、下記の通りです。

  • インペリアル・タバコ(イギリス)
  • フィリップモリス(アメリカ)
  • ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(イギリス)

専売だった名残から、JTの株式の多くを国が保有しています。

また、冷凍食品でお馴染みの『テーブルマーク』は、JTの傘下です。

私が学生の頃は、清涼飲料水の『桃の天然水』がメチャクチャ流行っていました。懐かしいです(^^)

電子たばこは『アイコス』が有名ですが、フィリップモリスの商品で、JTの電子たばこは『プルームテック』です。

JTの取扱商品

取扱商品

  • タバコ
  • 医療用医薬品
  • 加工食品

タバコの代表ブランドは、『メビウス』、『キャメル』、『ピース』、『ホープ』などです。

タバコを吸わない私でも知っている銘柄です。

JTの業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

JTは1月からが期の始まりなので、第2四半期まで終了しています。

多少の波はあるものの、売上高はほぼ横ばいから、近年は若干下がり気味です。

次は、具体的な数字で四半期ごとの業績推移を見てみましょう。

kabutanより引用

第2四半期の実績

  • 売上高 約5105億円 前年比 -7.7%
  • 営業利益 約1230億円 前年比 -4.4%
  • 経常益 約1108億円 前年比 -6%
  • 最終益 約861.2億円 前年比 -18.5%

IR情報のプレゼンテーション資料によると、日本での緊急事態宣言発令下の4月・5月に大幅に数量が減ったとのことです。

海外においては、一部の市場ではシェア増はあるものの、やはりコロナの影響に加え、バングラデシュやロシア、トルコなどで数量が減少が響いているそうです。

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

2010年10月にもたばこ増税がありました。

増税の影響を受けたからなのかわかりませんが、翌年の2011年からは、売上高は横ばいのまま現在に至ります。

なので、2020年の10月のたばこ増税後に売り上げがどうなるか注目しています。

次は、通期の業績を詳しい数字でみたいと思います。

kabutanより引用

通期の業績予測

  • 売上高、営業益、最終益全て前年比マイナス予測
  • 経常益は非開示

厳しい予測になっています(>_<)

コロナショックの上に、増税のダブルパンチです(>_<)

JTのセグメント業績

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 海外たばこ
  • 国内たばこ
  • 加工食品
  • 医薬

売り上げ構成の約60%を海外たばこで、約28%を国内たばこで売り上げています。

約90%に近い割合を『たばこ』という商品で売り上げています。

つまり、『たばこ』がこけると大けがをしてしまいます(>_<)



 

JTの配当金、利回り、株主優待について

決算説明会資料より引用

配当金サマリー

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 去年の配当性向は78.6%
  • 2020年の年間配当は154円(中間77円、期末77円)

今年の配当性向は限りなく100%に近くなってくるのではないかと思います。

減配がちらつき始めてきていると感じるのですが、V字回復なるでしょうか。

年間配当履歴

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 上昇傾向も、直近は配当維持(予定)

今年度は頑張ったとして、次年度以降が気になりますね。

配当利回り

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 超絶高い配当利回り

4.5%~となっているのに、JTは記事執筆時点では、7.7%ありますから、高配当中の、高配当です。

JTの配当性向

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 20年度は90%超えか!?

配当性向がなぜ90%を超えそうか、通期の業績予測を見返してみます。

kabutanより引用

ポイント

  • 1株益が161.2円(予測)
  • 1株配当が154円(予定)

割り算をして、約95.5%です。

今までは割と余裕があったのですが、少しずつ余裕がなくなり、20年度は95%を超えそうです(>_<)

JTの株主優待(長期保有者向け)

必要枚数 優待内容
100株以上 【1年以上保有】
2500円相当
200株以上 【1年以上保有】
4500円相当
1000株以上 【1年以上保有】
7000円相当
2000株以上 【1年以上保有】】
13,500円相当

※優待権利確定月は12月

株主優待はありますが、1年以上の保有期間が必要です。

JTは、冷凍食品でお馴染みの『テーブルマーク』の親会社なので、株主優待はそれらの商品です。

さすがに、たばこは吸わない人もいるので食品系の優待商品です。

JTの財務

kabutanより引用

ポイント

  • 自己資本比率 約47%
  • 自己資本 約2兆5447億円
  • 剰余金 約2兆7867億円
  • 有利子負債倍率 0.43
  • 自己資本比率 ⇒ 返済の必要のない資本の比率(業種により目安値は異なる)
  • 自己資本 ⇒ 返済の必要のない資本(自分のお金)
  • 剰余金 ⇒ 会社内に貯めているお金。利益の蓄積を表し、経営状態を判断する。
  • 有利子負債倍率 ⇒ 利子を付けて返済しないといけない負債を、毎年のキャッシュフローで完済するのに何年かかるか

自己資本比率は47%と一見すると高そうですが、食料品業界では40%~50%はザラにあります。平均的と言ってもいいのではないでしょうか。

一方、自己資本や剰余金はメチャクチャあります。

財務的には優良ですが、ESG投資の観点から、買いが進まない場合も今後出てくるかもしれません。

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JTの株は買いか?

kabutanより引用

ポイント

  • PBR1.38倍
  • 信用倍率4.67倍
  • 2016年2月の最高値4850円から下降トレンド継続中
  • 直近安値は20年7月の1796円
  • 現在は1800円前後のサポートラインにより反発
  • 1300円前後くらいまで落ちる可能性

4年で株価は半額以下になっています。

配当利回りも高いし、優待もあるしで、含み損を抱えている人も多いのではないでしょうか。

先ほどお話した、財務がまだ優良なのが救いです。

加工食品や医薬事業もありますが、主力は海外たばこと、国内たばこなので、たばこ増税後の売上がどうなるかがポイントです。

また、信用倍率が4.67倍あるので、信用取引で買っている人が多いということですね。これは、のちの『売り』ポジションなので、損切したら株価は下がる要因です。

それでも、PBR1.38倍と一般的に言われている、『お買い得』という値ではないですね。

信用倍率とは?

  • レバレッジを効かせた信用取引の『買い方』と『売り方』の状況
  • 信用倍率1倍以上 ⇒ 信用買いが多い ⇒ のちの『売り』ポジション
  • 信用倍率1位以下 ⇒ 信用売りが多い ⇒ のちの『買い』ポジション

PBR(Price Book-value Ratio)とは?

  • 『株価純資産倍率』のこと
  • 1株あたり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る
  • PBR1倍 ⇒ 株価と資産価値が同じ
  • 1倍を下回ると割安と感じる(成熟企業ともいえる)

200日移動平均線も見てみましょう。

Tradingviewより引用

  • 200日移動平均線は完全に下向き

200日移動平均線は完全に下向きになっています。

辛抱する時間が長くなりそうです(>_<)



 

JT【日本たばこ産業】のまとめ

ホームページより引用

JT:日本たばこ産業【まとめ】

  • 食料品企業に位置付けられ、利益率は20%を超える
  • 世界4位のタバコ販売会社で、加工食品や医薬の事業もある
  • 売上業績は、2011年からほぼ横ばい
  • 2020年10月からの、たばこ増税以降の売上が重要
  • 株主優待は食品で、配当利回りが高い
  • 下落トレンド中で、さらなる下値警戒が必要

売り上げ構成の90%弱を海外、国内の『たばこ』が占めています。

2020年10月のたばこ増税により今後の売上はどうなっていくのでしょうか。

企業の未来を想像し、予測することで賢い投資家になりましょう。

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

注意ポイント

当ブログでは、個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m

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